新型NSXの発表で市場に話題を呼んでいる。Honda NSXが勝負するスーパーカー市場は非常に厳しい。まず王道のフェラーリがいる。次にR35GT-R、それにポルシェ911ターボ等のライバル車種が多く存在している。そこで勝ち抜くには何が必要なのか。
Hondaの最強車種NSX
新型NSX 主要諸元表 | |
全長×全幅×全高 | 4470×1940×1215 |
ホイールベース | 2630mm |
パワーユニット | V6 DOHC3.5l+ツインターボ+3モーター |
エンジン最高出力 | 500ps/6500-7500rpm |
エンジン最大トルク | 56.1kgm/2000-6000rpm |
システム最高出力 | 573ps |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 9速DCT |
サスペンション(前/後) | ダブルウィッシュボーン/マルチリンク |
価格 | 1900万円 ~ |
米国モデルの価格では1900万円~となっている。
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新型NSXでHondaが挑むスーパーカー市場
走りのHonda。
こう呼ばれてた時代がHondaにはあった。
しかし最近のHondaを見ているとN-BOXなどを始め
確実に売れる車種作りへと流されているように感じていた。
そこから急遽、S660やシビックタイプRの発表をしたのだ。
それを皮切りに今は以前のHondaに戻りつつある流れにいる
そこからの、新型NSXの登場だ。
この流れこそが本来のHondaなのである。
ビジネス的に複雑なスーパーカー市場
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まず、抑えておきたいのは
スーパーカー市場は特殊である。
と言う事だ。
【目指すモデルはフェラーリ―】
スーパーカー市場は一言では言い表せない程複雑化している。
「外見が格好良い」
「ニュルでポルシェに勝っている」
「とにかく速い」
これだけでは通用しない世界なのだ。
勿論上記のように、スーパーカーとして
格好良い、速い、ハンドリング性能が抜群。などの要素はどれも必要である。
しかしそれだけでは通用しないのがこの市場だ。そしてこの市場のトップに君臨しているのがご存知フェラーリだ。
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フェラーリを目指す事がすべて
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スーパーカー市場で最高峰ブランドのフェラーリこそが本質なのだ。
フェラーリのビジネスモデルは他のそれとは一切被らないのだ。
このフェラーリは実は世界中で年間7,000台程しか売れていない。
しかし売り上げは28億ユーロにまでも及ぶと言われている。
ポルシェの平均単価は3800万円だ。
日本が誇るトップブランドのトヨタはクルマのビジネスの王道を行く。
「安くても良いから数多く世界中で売る。」これがトヨタのやり方だ。
しかしフェラーリは真逆だ。
「高くてもよいから魅力的な車を少なく売る」だ。
ファッションブランドで言えばヴィトンやエルメスなど高級ブランドのやり方と一緒だ。
しかしHondaの新型NSXがこのフェラーリに追いつく事は現状では難しいだろう。
ではどうすれば良いのか。
何か一つでも大きな実績を上げる必要があるのだ
その舞台がF1だ。
しかしフェラーリはこの舞台でも通算勝利数は222勝を挙げておりトップを行くのだ。
フェラーリの後を追うポルシェも同様にル・マン24時間レース最多の実績を持っている。
これらの市場にHondaが参入するのは極めて難しいのだ。
しかし以前Hondaはマクラーレンホンダで16戦15勝、ポールポジションで15回もフェラーリが追い越せない神話を作った事がる。1988年の事だ。
その2年後、1990年に初代NSXが誕生したのだ。
そして今回のNSXは2代目と言うわけだ。
初代NSXは
安い車を量産して売るHondaと言うイメージと、マクラーレンホンダのイメージが合わさっておりイマイチぱっとしなかったので失敗に終わったのだ。
新型NSXが狙うべき所
ずばりNSXは「ハイテクエコスポーツカー市場」だ。
現在ここに着目しているのはBMW i8だ。
このハイテクエコスポーツカー市場は「ポルシェ911市場」とも呼ばれている。
世界最大のスポーツカー市場である北米はポルシェ911市場が大変熱い。
実用的にスポーツカーを使用するのだ。
今回の新型NSXも実は実用的だ。
まずハイブリッドシステム
今までにない、3モーターハイブリッドでこれの性能が非常に良い。
JC08モード燃費は15.0km/L
ボディもアルミとカーボン複合で軽くて強い。
NSXのライバルたち
▼日産R35GT-R
日本を代表するスーパースポーツカー。 NISSANのR35GT-R 実用性と言うより、試合の為の車だ。 |
▼ポルシェ911ターボ
伝統的な高性能スポーツカーだ。 スポーツタイプだが実用的にも使えるため憧れている人は多い。 |
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