スズキ新型ワゴンRのフルモデルチェンジ内容を公開。発売日は2017年10月。JC08モード燃費は35.0km/Lオーバー。デザインの大幅変更もある。価格は120万円~170万円前後となる。
新型ワゴンRは2016年9月に発売される予定だった。
しかし、スズキは燃費不正問題もあり2017年10月発売にずれ込むという。
※2017年3月頃発売との情報もあり
2017年中には新型ワゴンRが誕生する。
ワゴンRは93年に誕生し、日本の軽自動車を代表する1台だ。
その新型、6代目ワゴンRは大幅に進化して誕生する。
当然、ボディスタイルはハイトワゴン。
これまでのスタイルを踏襲する。
内容的にはキープコンセプトだが、
デザインは現行アルトのように思い切った変更も十分ある。
新型ワゴンRの背景
背高Kワゴンの先駆けとしてスズキのワゴンRは93年に誕生している。
初代が大ヒットしただけあり、
以来そのフォルムと雰囲気を保ったままフルモデルチェンジを行ってきた。
近年では、ホンダのN-BOXのやダイハツタントなどの大空間ワゴンの台頭もあり、
ワゴンRの存在感が薄れているのだ。
そしてスズキのワゴンRは正直、「定番化」しすぎている。
ユーザーからは飽きが来ているのだ。
参考までに2016年12月の売上台数のランキングを見てみると、10位にまで転落している。
2016年度の上半期(16年4~9月)では8位だったのだが、ずるずると来ている。
そこで大胆なイメージチェンジが必要となったのだ。
新型ワゴンRでは今までにない、押し出しの強さと存在感をアピールして誕生する。
2017年にフルモデルチェンジされる新型ワゴンR。
一体どのような車種に生まれ変わるのか。
その内容を見ていこう。
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新型ワゴンRフルモデルチェンジ!ここに注目!
新型ワゴンRは今回のフルモデルチェンジを受け6代目となる。
6代も続くスズキで人気車種だ。
関係者によると、新型ワゴンRはすでに完成間近だ。
あとは、発売の許可が下りるのを待つのみとの事。
燃費も国の指定する基準に完全に合う方法を行い、燃費値は現行車を大きく上回る。
注目したい点は
・Sエネチャージの進化
燃費が大幅に改善される。
現行のJC08モード燃費33.0km/Lからどこまで伸ばせるかが見ものだ。
最新情報では35.0km/Lで落ち着くと言われている。
大幅燃費アップを期待したい。
・ノーマル車はベルファイア風
注目のエクステリアデザインは2種類。
ベースとなるニューワゴンRと、ワゴンRスティングレーの2タイプだ。
スティングレーはこれまでのワゴンRの特徴とは異なり縦型のライトに変更されよりスポーティさが売りとなる。
ノーマルモデルは小さなヴェルファイアのような2段ヘッドライトを備えたお洒落なデザインになる。
ノーマルベースのモデルは縦方向のライトを採用、スティングレーが横方向に広いライトを採用していたが、新型ワゴンRでは縦ライトを採用する方がよりスポーツタイプとなる。
新型ワゴンRの外見の特徴
ボディ中央のピラーの処理もアルファード/ヴェルファイア風となる。
ピラー中央部が広く、ルーフに向かって細くなるタイプだ。
ベーシックモデルとスティングレーの違いは、
主にフロントまわりがメインで、新型では、独立したグリルのスティングレーもスポーティだが、通常モデルの方も、アクティブなイメージとなる。
▼リアビュー
リアビューは、
これまで縦型から下に水平に配置されるコンビネーションランプが新しい。
▼ボディサイズ
新型ワゴンRのボディサイズは、
新しくなってもほぼ変更はない。
・全長:3395mm
・全幅:1475mm
・全高:1660mm
・ホイールベース:2460mm
(新型アルトと共通)
ホイールベースは35mm拡大されているのでより室内を広く、効率よく使える。
▼インテリア
フルモデルチェンジ後のテーマは
「品質の向上」&「装備の充実」だ。
最近の軽自動車は品質と装備にこだわりを持っている。
ライバル車がその部分にこだわりを持ってきているだけにワゴンRも負けてはいられないのだ。
・装備類の充実
・自動ブレーキの採用
(ハスラー、スペーシアと同等)
・デュアルカメラブレーキシステム を採用し、より性能を高めてくる。
新型ワゴンRは押しの強いデザインに
最も大きなインパクトを放つのは、台形をモチーフにした造形だ。
バンパー下方からヘッドランプ下端の高さまで前方に突き出している。
左右ランプ間にはスリット状の開口部が設けられており、ランプ本体は上下に2分割する。
このマスクからフロントウインドウへと続くシルエットも新鮮だ。
今までにない滑らかな繋がりとなり、初代MRワゴンのようなワンモーションシルエットへと変更される可能性もある。
新型ワゴンRは燃費が大幅向上
新型ワゴンRでは現行アルトから採用されている新型プラットフォームを採用する。
この軽量なプラットフォームに加え各部分を徹底して軽量化する。
それにより車重は現行の790kg前後(FF)から700kg程度まで軽くなっている。
燃費の向上に関して言えば、
昨年のアルトから始まった新しいボディ構造などによる軽量化も大きい。
現行モデルではCVTのFXグレードが780kgだが、
進化したTECTと呼ばれるボディーテクノロジーで10%の軽量化が可能となった。
これにより、新型に備わる最新装備で重量が増えても-40kgから-50kgは軽くできるのだ。
またリアについてだが、
ラゲッジスペースの使いやすさを確保する為に切り立ったハッチゲートが踏襲される。
新型ワゴンRは次世代軽自動車の「第三弾」となる。
新型ワゴンRは
アルトから変更された新世代軽量プラットフォームへが使われ様々な性能が大幅に向上する。
勿論、デザイン面でも大幅な変更がある。
デザイン面は前述した通り、スモールヴェルファイア風との事。
他に注目したいのはエンジンが変更される点だ。
Sエネチャージを採用した新世代エンジンの換装を行う。
燃費向上の1番のポイントが
モーターアシスト機能「S-エネチャージ」の更なる進化だ。
デザイン変更だけでなく、中身が大きく進化しニューエイジのワゴンRへと生まれ変わる。
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ワゴンR、フルモデルチェンジの狙いとは
新型ワゴンRの特徴を下記にまとめた。
・燃費33km/Lから35.0km/Lへ (スティングレーターボは30.0km/L)
・最新安全装備を備えてくる
・内容はキープコンセプト。しかしアルトで見せた思い切ったデザイン変更
・スティングレーも継続設定
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順を追って解説して行こう。
ワゴンRの兄弟車のMRワゴンは2015年末で生産が終了する。
今回のフルモデルチェンジで軽自動車をMRワゴンとワゴンRで統一するのだ。
ワゴンRは燃費を常に追求してきた車種だ。
その為、こちらをベースに新型へと生れ変る。
MRワゴンはプラットフォームが古く、飽きられていた事は確かだが良さもあった。
売りはインテリアのエレガントさ。
ウィットではヨーロッピアンな雰囲気を漂わせており人気があった。
ツートンコーディネートも評判は高かった。
現行ワゴンRのダメな点は、先進安全装備だ。
レーダーブレーキサポート、サイドカーテンエアバックなどが付いていない。
MRワゴンを捨て、新型へ統一するのはそれなりの覚悟が必要だが良い所取りをするので結果素晴らしい車種になるだろう。
新型ワゴンRでは先進装備を充実して来る予定だ。
サイドカーテンエアバックなどは装備される事が分かっているが他の装備はまだ不明だ。
ワゴンRはスズキの売れ筋車種なだけあり、先進安全装備も最新の物が備わる。
また、最大の特長である、「クラストップの燃費」にも改善が加わる。
現在のJC08モード燃費30.0km/Lを大きく超えて開発されている。
ワゴンRは現行型でもすでに軽のハイトワゴンタイプではナンバー1の燃費燃費を誇る。
しかし、新型ワゴンRのJC08モード燃費では35.0km/Lオーバーとの事だ。
燃費面に関してはかなり期待出来る内容となるだろう。
新型ワゴンRのエンジン設定について
新型ワゴンRのエンジンは、
NAとターボを用意している。
直列3気筒のR06A、658ccには変更がないが、
進化型S-エネチャージなどにより
NAで35.0km/L
スティングレーターボで30.0km/L の燃費となる。
パワーはそのままで
・NAが52ps/6000rpm
・ターボが64ps/6000rpm となる。
そして全車にCVTが組み合わさる。
全グレードにAT(CVT)化が濃厚で、5速MTを含め、マニュアルミッションはなくなる。
新型ワゴンRの価格
新型ワゴンRの価格はMTが無くなる分、
スタート価格は値上がり120~150万円となる。
スティングレーが140~170万円程度になる予定だ。
現行車種(FF)107~161万円から大幅に足が出ないように設定される。
高くて+20万円程度となりそうだ。
2017年10頃発表があるので今から注目しておきたい。
Sエネ強化により燃費大幅向上。
先進安全装備も最新システムを採用。
良品力を大幅に上げてくる新型ワゴンRに注目だ。
▼フルモデルチェンジ後のスズキワゴンRの主要諸元表
全長 全幅 全高 |
3395 1475 1660mm |
ホイールベース | 2460mm |
エンジン |
R06A型直列3気筒DOHC 658cc +モーター |
最高出力 |
52ps/6000rpm |
最大トルク | 6.4kgm/4000rpm |
トランスミッション | CVT |
JC08モード燃費 | 35~38㎞/L |
価格 | 120万円前後 |
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