スバルのインプレッサとVWゴルフはどちらが買いか新型同士で徹底比較。
スバルインプレッサかフォルクスワーゲンゴルフか
新型インプレッサとフォルクスワーゲンゴルフ。
両車種とも欧州Cセグメントだ。
新型インプレッサは5ドアハッチバックのインプレッサスポーツ。
17インチ仕様2.0i-Lアイサイト、18インチ仕様の2.0L i-SアイサイトでAWD仕様で比較。
VWゴルフは1.4L 直4ターボで比較していく。
尚、スバルインプレッサとフォルクスワーゲンゴルフは価格も近く、ともに競合するライバル車種となる。
【新型インプレッサ2Lモデル】
216万円~259万2000円
【フォルクスワーゲンゴルフ】
249万9000円~328万9000円
価格表
新型インプレッサとフォルクスワーゲンゴルフの価格比較は以下の通りだ。
▼新型インプレッサG4/スポーツの価格表
グレード | 駆動方式 |
JC08モード 燃費 |
価格 |
2.0i-Sアイサイト | FF | 16.0km/L | 237万6000円 |
AWD | 15.8km/L | 259万2000円 | |
2.0i-Lアイサイト | FF | 17.0km/L | 216万 |
AWD | 16.8km/L | 237万6000円 | |
1.6i-Sアイサイト | FF | 18.2km/L | 192万2400円 |
AWD | 17.0km/L | 213万8400円 |
▼フォルクスワーゲンゴルフの価格表
グレード | 駆動方式 |
JC08モード 燃費 |
価格 |
TSIハイライン(気筒 休止機構付き1.4L直4ターボ) |
FF | 19.9km/L | 328万9000円 |
TSIコンフォートライン (1.2L直4ターボ) |
FF | 21.0km/L | 280万9000円 |
TSIトレンドライン (1.2L直4ターボ) |
FF | 21.0km/L | 249万9000円 |
値段設定は若干フォルクスワーゲンゴルフの方が高くなっている。
その分、性能も新型インプレッサよりも高いのだろうか?
まずは、新型インプレッサの特徴を解説していく。
新型インプレッサとは
新型インプレッサの注目すべき3つの点をまとめてみた。
1)約80%も刷新した新開発エンジンを搭載
新型インプレッサのエンジンは、新開発のFB2L直噴エンジンを搭載する。
2L FB型エンジンは直噴化をはじめ、約80%の部分を新しくしている。
部品や設計を新しくする事で新型インプレッサの性能向上に一役買っているのだ。
車両本体重量を軽量化の成功(-12kg)と共にエンジン本体の剛性化も成功している。
さらにはエンジン駆動時の振動騒音も軽減しつつ、アクセルを踏み込んだ時に気持ちよく加速する性能は捨てておらず、進化させているのは素晴らしい。 |
2)リニアトロニックを大幅改善
リニアトロニック=CVTは約7.8kg軽減されてる。
これは、トルクコンバーターを小型化した事や、ケースの肉厚最適化に成功した事による。
他には、変速範囲を従来の6.28~7.03へワイドレンジ化している。 スムーズ且つ滑らかな発進加速性能に、高速巡航時の燃費向上に役立っている。 |
3)SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)採用
新型インプレッサはスバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)を採用した第一弾となる。
SGPを採用すると具体的には剛性が従来比で70~100%向上する。
・車体ねじれ剛性+70% ・フロント車体曲げ剛性+90% ・リアサブフレーム剛性+100%
サスペンションがバタつかないのは素晴らしい。 ハンドルを切った時にボディのねじれがない分、直接サスペンションにからの入力が伝わる。
これによりハンドルを切った瞬間に車体もすっと動き、反応がもの凄く良くなってる。 |
以上が新型インプレッサの特徴となる。
特に注目すべき変更点はSGPを採用した事により車体が強くなり、安定した事だ。
SGPのお陰で、「まっすぐ走れる」「不快な振動騒音がない」「乗り心地が大幅に向上し異次元の快適さを実現」と素晴らしく性能がアップしているのだ。
ハンドル操作が車に届くまでの反応も素晴らしい程、早くなっている。
これは、リアスタビライザーをボディへ直付けしている事が大きい。
ハンドル操作をある程度無茶しても、サスペンションを柔らかくしていても、車体の揺れをスタビライザーが抑えてくれるのだ。
他には、Aピラー下、プラットフォームと上屋の骨格をくっつける部分にインナーパネルを入れ結合を強化したり、ホットプレス材、環状構造の床下フレームを採用している事が大きい。
ここまでは、新型インプレッサの特徴を解説してきた。
次からは具体的に、新型インプレッサVSゴルフの比較をしていこう。
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新型インプレッサとVWゴルフのインテリア比較
新型インプレッサとフォルクスワーゲンゴルフのインテリアを比較してみよう。
SGP採用により大幅に居住性がアップしたインプレッサ。
まず、インプレッサで驚くのは、乗り心地とインテリアの質感は「スバル車」とは思えない程上質である事。
外車を思わせるインテリアは必見だ。
・加飾パネル
・斜めに入っているお洒落なステッチ
・ダッシュボードのシボ などは注目だ。
フォルクスワーゲンゴルフのインテリアは、本皮ステアリングやダッシュボードのシボ、加飾パネル等は、さすがCクラスセグメントでベストセラーと言った所だ。
手触りや、座った時の感触は良い。
+27万円でオプションで付けられるレザーパッケージを装着するとさらに質感が向上する。
フォルクスワーゲンゴルフはオーソドックスなインテリアで、受けは良いがお洒落感や上質感は新型インプレッサ程感じないだろう。
インテリアの上質さは新型インプレッサの方が上回る。
新型インプレッサのインテリアは、1クラス上の質感を誇っているのだ。
ダイナミック&ソリッドに基づき、立体感があり、細部まできれいにまとまっており、まるで1クラス上のDクラス車を感じさせてくれる。
ダッシュボード(助手席)に斜めに入ったシルバーステッチ、細かいシボ、ダークシルバーのインパネ加飾は特徴的だ。
他には
・6.3インチのカラー液晶マルチインフォメーションディスプレイ
・4.2インチのカラー液晶コンビネーションメーター
・センターコンソールに装着されている8インチディスプレイ
など情報取得ツールもかなり充実している。
新型インプレッサのシートの素材はファブリックでサイドはトリコット。
レザーセレクションはセットオプションで上級装備と組み合わされる。
座った感触は柔らかめであり、固さを好むユーザーもいるかもしれない。
一度乗車をしてみるとよいだろう。
新型インプレッサ VS VWゴルフの室内の広さ比較
新型インプレッサを旧型と比較はすると室内空間はかなり広くなっている事が分かる。
特に後席の拡大は大きい。
旧型オーナーなら乗った瞬間に分かるはず。
具体的な数値は、
・後席のヘッドルーム+10mm
・レッグスペース+26mm
・足元スペース 前席+9mm 後席+36mm
フォルクスワーゲンゴルフと比較すると、レッグスペースの広さは10mm程新型インプレッサの方が余裕がある。
室内空間も新型インプレッサの方が広く、こちらも1クラス上の質感を感じるだろう。
新型インプレッサ VS VWゴルフ ボディの剛性比較
新型インプレッサから採用された新型プラットフォーム「SGP」、こちらを採用した事で大幅にボディ剛性がアップしている。
車体、シャシー各部の剛性が従来比1.7~2倍も向上している。
この硬さは2ランク上の車に相当すると言われている。
スバル社内では、レオーネからレガシィへの変化だと言われている。
しかし、フォルクスワーゲンゴルフのボディ剛性も素晴らしい。
フォルクスワーゲンゴルフは、レーザー溶接や超高張力鋼板の採用などにより高剛性化と軽量化を両立している。
安全性能も高く、
欧州の公的自動車安全評価ユーロNCAPで最高レベルの5スターを獲得している。
ゴルフのボディ剛性感は新型インプレッサと同等だ。
新型インプレッサVS VWゴルフの走行性能比較
【2.0i-Lアイサイトのタイヤ】
17インチ仕様 エコタイヤの205/50R17のBS製TURANZA T001
【2.0i-Sアイサイトのタイヤ】 18インチのハイパフォーマンス仕様 (アクティブトルクベクタリングが装着) 225/40R18ヨコハマ製アドバンスポーツV105
【ゴルフTSIハイラインのタイヤ】 225/45R17のBS製TURANZA T001 |
新型インプレッサもフォルクスワーゲンゴルフも装着しているタイヤは、17インチタイヤと同じ銘柄で、BS製のエコタイヤ「TURANZA T001」の225/45R17を装着する。
両車種ともボディ剛性は同じだが、コーナリング中の安定感や高速走行時の安定感は新型インプレッサの方が上。
走行時の乗り心地は、ゴルフと18インチタイヤを履いたインプレッサで同等となる。
通常、乗り心地では17インチと18インチとでは18インチの方がゴツゴツ感を感じる。
しかし、新型インプレッサでは17インチタイヤの方がバタつきを感じやすいと言う。
これは18インチにはトルクベタリングが入っていてGがかかるコーナリングでも安定するからだ。
偏平率は17インチは50、18インチは40と言う数字の違いもある。
さらに、燃費意識をあまりしていないのも18インチ。
これにより、ブレーキ性能やコーナリング性能が大幅に向上していて乗り心地がよくなっている。
17インチはタイヤの転がりを重視しているのでコンパウンドは高めなのだ。
走行性能を比較すると、ハンドリングからの反応の早さを比較すると新型インプレッサの方が上となる。
タイヤは17インチと18インチでは走行性能に差が出るのか
18インチのタイヤは、ハイパフォーマンス用タイヤとなる。
18インチタイヤの方が走行時にバタづかずに安定する。
17インチはエコタイヤなので、コンパウンドが固く、路面の凹凸に対しバタつきが出る。
タイヤの性能の違いもあるが、18インチの方が良い走りをしてくれる。
新型インプレッサVS VWゴルフ エンジン性能比較
・【新型インプレッサのエンジン】
2.0ℓ直噴エンジン & 1.6ℓエンジンを搭載する新型インプレッサ。
優れた出力性能と環境性能を備えた新世代BOXERエンジンと言われている。
エンジンのほぼ全ての部品を新設計、そして高剛性化や軽量化、摩擦の低減を実現している。
ドライバーの感性に響くリニアで気持ちの良い加速と音の一体感は必見だ。
特に、
2.0ℓエンジンでは直噴システムを採用しており、軽快で力強い出力性能と、優れた燃費性能を実現している。
・【ゴルフのエンジン】
ゴルフは1.2L TSI(R)エンジンを搭載する。
パーツの小型化など各部の設計を見直す事で、さらなる効率化・低燃費を実現している。
最高出力105PS/最大トルク175Nmと、1.8L並みのパフォーマンスを発揮するエンジンだ。
エンジン性能としてはほぼ互角だろう。
新型インプレッサになって、エンジンは滑らかに、雑味なくスムーズに回るようになり、リニアトロニックもオートステップ変速の制御が向上している点は賞賛されている。
ただし、ダイレクト感ではフォルクスワーゲンゴルフの7速DGSはさすがだ。
これには新型インプレッサも敵わない。
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結局、新型インプレッサとVWゴルフはどちらが買いか
総合的に順位をつけると、
1位)新型インプレッサ5ドア:18インチタイヤ
2位)フォルクスワーゲンゴルフTSIハイライン:17インチタイヤ
3位)新型インプレッサ5ドア:17インチタイヤ
このようになる。
18インチタイヤのインプレッサは走行性能、乗り心地ともに上質だ。
ハンドリングの良さも上手く両立している。
インプレッサとゴルフでは室内空間の広さ、シートの質感、インテリアの品質などもインプレッサが上回る。
しかし、JC08モード燃費はゴルフの方が上だ。
18インチタイヤの新型インプレッサは、ステアリング応答性が正確で速い。
足回りもバタつきがなくスムーズ。
直進安定性も最高で、まるで1クラス上の車種のような感覚にしてくれる。
今まで上記の点で、日本車は外車を超えられないと言われていたが、どうやら新型インプレッサは外車以上の品質を持っているようだ。
燃費が気にならない方は文句なく新型インプレッサ5ドアの18インチタイヤを選ぶと良いだろう。
価格では新型インプレッサが圧倒
新型インプレッサとフォルクスワーゲンゴルフを比較していくで見落とせないのが価格面だ。
新型インプレッサはアイサイトVer.3を搭載し、歩行者エアバッグを標準装備して、安全性能がグッとアップしているにも関わらず、先代と比較すると10万円程しか値上がっていない。
この点を考慮すると価格面でフォルクスワーゲンゴルフを圧倒している事が分かる。
【新型インプレッサ、フォルクスワーゲンゴルフの値引き方法】
新型インプレッサか、フォルクスワーゲンゴルフかで迷っている方は是非、購入する際この2車種で悩んでいる旨を営業マンに伝えて頂きたい。
これにより大幅値引きで購入する事も可能だ。
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