新型ハリアーのモデルチェンジ情報。発売時期は2017年6月。燃費は14km/L、安全装備はトヨタセーフティセンスP、2.0Lダウンサイジングターボエンジン搭載、価格やボディカラー、その他、特徴やスペックなどについて公開
新型ハリアーが誕生する(ビッグマイナーチェンジ)
新型ハリアーが誕生する、発売日は2017年夏だ。
今回はフルモデルチェンジではなく、ビッグマイナーチェンジとなる。
なおハリアーのフルモデルチェンジは2019年に予定されている。
ハリアーと言えば、非常に人気のある車種で国内だけでなく、海外でも希望しているユーザーが沢山いる。
例えば、ハリアーの新車を購入して1年後に売れば購入価格よりも高く売れる事もある程、人気がある。
“ ハリアーを高く売る方法を簡単に説明すると、ハリアーは日本でしか売っていない車種なので、それを逆手にとる。 ”
“ 新車から1年経つと日本から海外に輸出する【関税】がグッと下がるのだ。 「新車から1年経つと」これが非常に大切だ。べストタイミングは1年未満でも、1年と10ヶ月でもない。新車から1年経ってからすぐだ。 ”
“ 海外では日本よりも高く売られており、且つ、1年たつと関税がグッと下がる。 これにより、ディーラーも海外に輸出するだけで儲けが出るのだ。 ” |
一時期日本ではハリアーを1年間寝かせて転売し儲けを出す業者が増えた。
またハリアーと言えばSUV車にもかかわらず高級感を全面に押し出し、世界中に新しい市場を開拓したパイオニアとも言える。
SUVなのにそのままパーティー会場に乗り付けても違和感がない程高級感のあるエクステリアデザインは好評だ。
世界中のメーカーが数多くハリアーに似せたモデルを発売している事からその人気の凄さが分かるだろう。
ハリアー人気は今でも衰えず3代目からはプラットフォームを大きく変化させ日本国内専用車として専念している。
実は初代と2代目ハリアーまでは、レクサスブランドの「RX」としてそのプラットフォームを共有していたのだ。
ところがハリアーの人気は予想以上となり、独自のプラットフォームを開発した次第だ。
現行ハリアーは3代目だ。
その3代目ハリアーがビッグマイナーチェンジを施し大きく生まれ変わろうとしている。
そんな新型ハリアーだが、注目されているモデルチェンジ内容は以下の2つだ。
・衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety SenseP」
・2.0Lのダウンサイジングターボモデルのラインナップ
モデルチェンジの内容を見ていく前にまずはハリアーについて振り返ってみよう。
初代ハリアー 1997年~2003年
1997年12月にカムリのプラットフォームを基に発売が開始。
ハリアーは元々はレクサスブランドの「RX」として発売されていた。
日本では、3代目RX(2009年発売)でレクサス店での取扱いになったが、
2代目モデルの2.4L車とハイブリッド車は「ハリアー」ならびに「ハリアーハイブリッド」として継続して販売されていた。
しかし、約1年間発売を中止し、3代目ハリアーへフルモデルチェンジを行ったと同時にレクサスRXから独立し、日本国内専売車種となった歴史を持つ。
エンジン
1MZ-FE型V型6気筒3,000cc
5S-FE型直列4気筒2,200cc
駆動方式
4WD/FF の2種類
トランスミッション
4速ATのみ。
【主なモデルチェンジ】
・2000年マイナーチェンジ
2代目ハリアー 2003年~2013年
2003年2月17日にフルモデルチェンジ。
初代と比較するとボディが一回り大きくなっている。
ボディサイズ
・全長:4,735mm(+160mm)
・全幅:1,845mm(+30mm)
・全高:1,670-1,680mm(+5~15mm)
デザイン面ではより丸みを帯びて、当時の先進的なザインへと変化し話題を呼んだ。
なお、設計統括は関根幸宏氏である。
V6 3,000ccである最上級グレード (=AIRS、エアー・エス) では電子制御エアサスペンションを搭載している。
2005年からはハリアー初のハイブリッド、「ハリアーハイブリッド」もラインナップした。
エンジン
V型6気筒3,000cc
直列4気筒2,400cc
駆動方式
4WD/FFの2種類。
トランスミッション
5速AT(3,000cc)
4速AT (2,400cc)
【主なモデルチェンジ】
・2006年1月10日 一部改良
・2006年 250台の特別仕様車“ハリアーザガート (ZAGATO)”登場
・2009年8月18日 特別仕様車「240G "Lパッケージ・Limited"」を発売
・2011年10月3日 特別仕様車「240G"Lパッケージ・ALCANTARA Selection"」を発売
・2013年7月24日 販売終了
3代目ハリアー 2013年~
3代目よりレクサスRXより独立して国内専用車となった。
2013年12月2日ガソリン車が販売開始、ハイブリッド車は2014年1月15日。
2代目と比較すると全高が高くなった分、全長、全幅が小さくなり運転がしやすくなっている。
ボディサイズ
・全長:4,720mm(-15mm)
・全幅:1,835mm(-10mm)
・全高:1,690mm(+10~20mm)
エクステリアデザインも大きく変化し、スポーティになっている。
伝統の水平基調のプロポーションは引き継ぎ、クオーターピラーを前斜し、フロントデザインはバンパーコーナー部を後方に引きより立体的で力強い塊感を表現していて、シャープで彫の深い造形となっている。
また、LEDヘッドランプを全車標準装備、3本のライン状に発光するクリアランスランプを備え、リアコンビネーションランプは光り方にグラデーションを付けた斬新な造形とした。
さらに、ナンバープレートを照らすランプも白色LEDに変わっている。
エンジン
3ZR-FAE型 2.0L 直4 DOHC 151ps
2AR-FXE型 2.5L 直4 DOHC 152ps
駆動方式
前輪 / 4WD
(ハイブリッド車は4WDのみ、E-Four(電気式4WD))
トランスミッション
ガソリン車:CVT(Super CVT-i)
ハイブリッド車:電気式無段変速機
【主なモデルチェンジ】
・2015年1月30日 「ELEGANCE"G's"」発売
・2015年6月2日 一部改良
・2016年6月1日 特別仕様車「PREMIUM Style ASH(アッシュ)」を発売
ハリアーの特別仕様車について
現在ハリアーには特別仕様車が2種類ある。
・PREMIUM“Advanced Package・Style ASH”
・ELEGANCE"G's"
それぞれの車種を見てみよう。
PREMIUM“Advanced Package・Style ASH”
ハリアープレミアムアドバンスパッケージスタイルアッシュはPREMIUMをベースに作られた車種だ。
発売は2016年6月1日からである。
特別装備は、
・運転席8ウェイ&助手席4ウェイパワーシート
・マイコンプリセットドライビングポジションシステム
・快適温熱シート(運転席・助手席)
・ピアノブラック調の本革巻き3本スポークステアリング
・ブルーの輝きを持たせたヘアライン調加飾のシフトパネル
・ブラック塗装に切削光輝を施した専用18インチアルミ
・外板色には特別設定色ブルーメタリックを含む全5色を設定
特徴は
・内装はグレー基調
・ウルトラスエードのシート表皮と合成皮革を組み合わせた専用シート
・ドアトリム
・インストルメントパネル
価格は
・スタイルアッシュ:3,237,055円~4,132,473円
・プレミアム アドバンスパッケージ スタイルアッシュ:3,797,673円~4,692,109円
ELEGANCE"G's"
トヨタのG’sモデルは簡単に言うとその車種をスポーツモデル(レーシングカー用に)に向上させた特別車だ。
ハリアー以外にも、プリウス、プリウスα、アクア、マークX、ヴィッツなどにも設定されている。
ハリアーG’sはガソリンエンジンのみの設定で、駆動方式は2WDと4WDの2種類用意している。
主要な変更点は下記の通りだ。
インテリア部分
・G’s専用フロントスポーティシート
・G’s専用オプティトロンメーター
・本革巻きシフトノブ
・本革巻き3本スポークステアリングホイール
エクステリア部分
・G’s専用チューニングサスペンション
・G’s専用アッパーグリル
・G’s専用フロントバンパー
・G’s専用リヤバンパー
・G’s専用マフラー
・G’s専用ロッカーモール
・LEDリヤフォグランプ用G’s専用リヤバンパー
・2ポッドフロントキャリパー
・大径ベンチレーテッドディスク
G’s専用の装備が加わる事でよりスポーティなスタイルへと変化するのだ。
なお、トヨタはハリアーG’sについて以下のように説明している。
トヨタのG’sとは
“ SPORTSCARAS for ALL すべての人に、スポーツカーのある楽しさを。 G’sは、世界中のモーターレースに参加するTOYOTA GAZOO Racingが 「あらゆるライフステージカーを最高度のチューニングで、本物のスポーツカーに生まれ変わらせる」ことを目指したこれからの時代のスポーツカーブランドです。 ” |
ハリアーG'sの価格は2WDが3,291,055円、4WDが3,485,455円と若干高めの設定となる。
ここまで、現行ハリアーについておさらいをしてきた。
次から新型ハリアーのマイナーチェンジ最新情報を見ていこう。
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新型ハリアーのエクステリアデザイン
新型ハリアーのマイナーチェンジ時期は2017年6月を予定している。
ただでさえ人気のハリアーがモデルチェンジすると言うだけあり話題になっているが、
最も気になるのはデザインの変更である。
実は今回のマイナーチェンジはただのモデルチェンジではなく、大幅改良が行われる「ビッグマイナーチェンジ」と言う点に注目してほしい。
車業界がビッグマイナーチェンジと言う単語を使う場合は、
フェイスに改良が加わるケースが多く、新型ハリアーでも、ランプ類・バンパーなどにも手を加える事になる。
トヨタは自社の車と一目で分かるようにフェイスを「キーンルック」に統一して来ている。
新型ハリアーもこのキーンルックとなる事が分かっている。
なお、日産のフェイス統一は「Vモーショングリル」を採用している。
新型ハリアーは安全装備「トヨタセーフティセンスP」を搭載
■新型ハリアーの安全装備:トヨタセーフティセンスPとは
現行ハリアーに備わっている安全性能はミリ波レーダーによる「プリクラッシュセーフティシステム」だ。
この安全装備から「トヨタセーフティセンスP」へと変更される。
トヨタセーフティセンスについては様々な種類があるが、これがトヨタの基本の安全装備となる。
尚、ホンダも独自の安全装備を持っておりそれが「ホンダセンシング」だ。
スバルでは「アイサイト」と言う名前の安全装備を持つ。
トヨタセーフティセンスは、トヨタが開発する先進的な安全装備で2017年以降に発売されるトヨタ車全てに搭載する事が発表されている。
「Toyota Safety Sense P」とは
“ Toyota Safety Sense Pでは、ミリ波レーダーと単眼カメラを併用した高精度な検知センサーを新開発。それに基づく統合的な制御により、クルマだけではなく、歩行者の認識も可能になり、事故の回避や衝突被害の軽減を支援します。 |
新型ハリアーに搭載されるレーダークルーズコントロールとは
トヨタセーフティセンスPには「レーダークルーズコントロール」と言う、あらかじめ設定していた速度内で適切な車間距離をキープしながら前の車を追従してくれる機能がある。
高速道路などで便利なのだが、この機能には2タイプ存在する。
1)制限速度のあるブレーキ制御タイプ
ランドクルーザーやクラウンなどに搭載されている、制御速度付きのブレーキ制御タイプ
2)全車速対応タイプ
新型プリウスなどに搭載されている全車速対応出来るタイプ
マイナーチェンジ後の新型ハリアーにはどちらのタイプの「レーダークルーズコントロール」が搭載されるかはまだ公表されてはいない。
全車速対応タイプが備われば文句はないが、
モデルチェンジ後にトヨタセーフティセンスPが搭載されている多くの車種が“制御速度”のあるタイプが多いため、新型ハリアーもそれになる可能性が高いと見られている。
「レーダークルーズコントロール」
“ 高速道路などでの長時間運転時の負荷の軽減に寄与します。全車速追従機能付きのタイプでは低速追従も可能で渋滞時の運転負荷の軽減にも寄与します。 ” |
新型ハリアー2.0Lダウンサイジングターボ車について
マイナーチェンジ後のハリアーで注目するべき点は、
・「デザイン変更」
・「トヨタセーフティセンスPの搭載」
そして新たに「2.0Lダウンサイジングターボ車」が設定される点だ。
トヨタやホンダが競って開発しているエンジンで、最近よく耳にする事が多くなった「ダウンサイジングターボ」について簡単に解説すると、
「排気量を通常よりも小さくし、ターボを付けたエンジン」の事だ。
ダウンサイジングと言う言葉から、エンジンの容積を小さくしたように思えるが、実際は排気量を小さくしている。
排気量が小さくなったからと言ってパワーが小さくなっているわけではない。
一般的には2000cc~3000cc以上のエンジンを1000cc~2000ccに下げており、さらには気筒数を減らしている。
しかしそれによって足りなくなってしまったパワーは効率の優れたターボで補う事でパワーを維持している。
維持どころか排気量が少なくなった上にパワーアップする事も多い。
ダウンサイジングエンジンがここまで流行っている理由が分かるだろう。
新型ハリアーのダウンサイジングエンジンのメリット
ダウンサイジングのメリットはパワーが向上する他、排気量が下がる事によって燃費が大幅に向上する点と、環境性能が向上する点にある。
そして嬉しい事に自動車税も下がる事になる。
燃費・パワー環境性能は向上するが、自動車税が下がるのは嬉しい限りだ。
トヨタやホンダがダウンサイジング車の開発に力を入れている理由がよく分かる。
新型ハリアーのエンジン
・8AR-FTS型の直4 2.0L直噴ターボエンジン
238ps/35.7kgm
今回このエンジンはトヨタ車のFFでは初めての採用となる。
新型ハリアーに搭載されるエンジンはレクサスNXで初めて採用された物で、現在このターボエンジンはクラウンなどにも採用されている。
勿論、現行の
・2.0L NAエンジン
・2.5L ハイブリッドエンジン の2種類もマイナーチェンジ後も引き継ぐ事となる。
新型ハリアーの燃費
新型ハリアーは2.0Lダウンサイジングターボエンジンを新たに設定する事が分かった。
前述した通り、ダウンサイジングターボエンジンを搭載した車種は燃費も向上する事になる。
新型ハリアーのJC08モード燃費は14.0km/Lあたりになると予想されている。
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新型ハリアーの価格
トヨタの高級車であるハリアー。
現在の価格は、
【ハイブリッドタイプの価格】
・プレミアム“Advanced Package”ハイブリッド
4,591,963円
・プレミアムハイブリッド
4,032,000円
・エレガンスハイブリッド
3,774,857円
・グランドハイブリッド
3,713,143円
【ガソリンタイプの価格】
・プレミアム“Advanced Package”ガソリン
3,697,527円(2WD)
3,891,927円(4WD)
・プレミアムガソリン
3,137,143円(2WD)
3,331,543円(4WD)
・エレガンスガソリン
2,880,000円(2WD)
3,074,400円(4WD)
・グランドガソリン
2,797,714円(2WD)
2,992,114円(4WD)
・G's
3,291,055円(2WD)
3,485,455円(4WD)
となっている。
新型ハリアーの価格面での大きな変更点は、先進の安全装備「トヨタセーフティセンスP」が採用される点と、フェイスを変更してくる点にある。
これらを合わせると大体20万円程の値上げが予想されている。
現行車+20万円程とみておくと良いだろう。
ハリアーの値引き交渉について
マイナーチェンジ後の新型ハリアーを安く買う場合は競合車種を営業マンに伝える必要がある。
ハリアーのライバル車種は以下の通りだ。
・マツダ CX-5
・スバル フォレスター
・ホンダ ヴェゼル
・トヨタ CH-R
トヨタCH-Rは同じトヨタ同士なのでこちらの車種単体を値引き交渉の引き合いに出しても然程効果はない。
しっかりCX-5やフォレスター、ヴェゼルとも検討している旨を伝える事が大切だ。
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